柏崎刈羽原発再開反対51% 朝日新聞新潟県民世論調査

朝日新聞社が13、14の両日、新潟県にある東京電力柏崎刈羽原発について県民対象の電話世論調査を行ったところ、全7基が停止中の同原発の運転再開に51%が反対し、賛成は27%にとどまった。東電は来年度からの運転再開を前提に事業計画をまとめているが、再開に対する県民の拒否感が浮き彫りになった。

男性が再開賛成36%、反対47%、女性は賛成18%、反対54%。支持政党別では自民支持層で賛成41%、反対39%と拮抗(きっこう)している。

「柏崎刈羽原発が地元や新潟県の経済や雇用にどの程度役に立っているか」と4択で尋ねると、「大いに役に立っている」20%、「ある程度役に立っている」53%、「あまり役に立っていない」16%、「まったく役に立っていない」4%。「役に立っている」という人でも再開反対が46%で賛成32%より多い。

「野田内閣は2030年代に『原発ゼロ』を目指すエネルギー戦略をまとめました」と述べた上で「柏崎刈羽原発を今後どうしたらよいか」と4択で聞くと、「運転を再開しないでこのまま廃止する」31%、「30年代より前に廃止する」23%、「30年代に廃止する」21%となり、計75%が30年代までの廃止を求めた。一方、「30年代より後も運転を続ける」は13%だった。

再開反対派では「このまま廃止」が54%。再開賛成派では「運転を続ける」の38%、「30年代に廃止」の35%が多かった。

「柏崎刈羽原発の運転を再開するかどうかについて、条例を作って県民投票をしようという動きがある」と説明し、県民投票実施の是非を聞いた質問では、賛成72%が反対12%を大きく上回った。

有効回答943人、回答率67%だった。



〈調査方法〉 コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、新潟県内の有権者を対象に調査した。世帯用と判明した番号は1401件。


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